曲順? 演出? MCの話し方?
どんな工夫をしたら完璧なライブ構成をできるのかよく考えましょう。
〇飽きられないために同じような曲ばかりにしない
バンドのコンセプトや演出の仕方で、偏った楽曲になってしまうという状況がよく起こります。しかし、似たような楽曲を何曲も続けて聴くといくら音楽が好きな人でも飽きてきてしまいます。それはもったいないので、幅広いジャンルで多くの曲を作っておきましょう。
曲順の流れは、最初に観客の様子をみるため、アップテンポでノリやすいポップスから始まり、中盤はバラードで空気をしっとりと大人な雰囲気にさせます。最後は明るくダイナミックであり、エンディングに向いている曲。バンドの表現したいコンセプトを土台に置き、楽曲に差をつけましょう。幅広い選曲により、観客も飽きることなく観られます。
曲順の工夫だけで新鮮味が増すのです。
〇時間は始まりも終わりも押すべからず
ライブでは、時間厳守が重要です。
ワンマンライブでは、多少曲ごとに演奏時間は変わっても、終了時間が遅れなければ大丈夫です。
対バン形式の場合は、より時間にシビアです。それぞれバンドの持ち時間が決められ、早く終わるだけならあまり支障がありません。しかし、オーバーすると他のアーティストの演奏時間を奪うことになってしまいます。罰金が科せられる場合も。楽器の入れ替えや確認する時間も減り、スタッフも慌てて準備します。そうするとミスへと繋がり、下手をすれば事故を引き起こしてしまうのです。
他のアーティスト目当てで来た観客にも迷惑がかからないように、時間も気にしながら演奏しましょう。観客を引き付けるのは、時間の使い方が上手なバンドでもあるのです。
〇MCはグダグダ禁止
MCも大切なライブの醍醐味です。内容としては、バンドメンバーの紹介や宣伝が多いです。グダグダと長く話すのではなく、簡潔にまとめて発表できるようにしておきましょう。
面白い話もいいですが、気持ちを込めた一言でも観客には充分伝わります。「絶対憧れのバンドを越える」というような断言だけでもかっこいいですね。
話しが思い浮かばない場合は、観客に質問してみるのも面白いでしょう。どこから来たのか、ライブまでの時間は何をしていたのかなど。思ってもいないところで、盛り上がる話ができるかもしれませんよ。観客には、その日の会話が鮮明に残り特別感も増します。
演奏で観客を惹きつけるのも大切ですが、MCでも心を掴んじゃいましょう。
〇他の人のライブも観て研究する
自分たち以外のライブをたくさん観て、どんな構成にしたらいいのか探ってみましょう。客観的なライブ観賞をするのとしないのでは、構成に大きな差が生まれます。
観客がどんな曲で盛り上がっているか、MCの上手な話し方など。ステージから客席まで、隈なくチェックしましょう。
仲間と相談したり、観客の様子を見ながら勉強したことを自分たちのライブで活かすとバンドの成長にもつながります。
楽曲は、人それぞれ好みが分かれますよね。多くの観客に楽しんでもらうには、研究の努力を惜しまないようにしましょう。
メジャーバンドのライブ構成も、参考にするとわかりやすいのでおすすめです。楽曲や演出、個性の表現まで勉強できるのです。
ライブ構成が、ワンパターンにならないよう工夫しましょう。
〇かっこいい雰囲気に変えるステージでのコツ
観客の思考も考慮できて、演奏もバッチリ。後は、ステージに立って自分たちのライブを観客に見てもらいましょう。コツは、観客に寄り添ったライブ構成をすることです。
臨機応変な対処や魅力的なステージ作りをしましょう。ライブには、ハプニングが起こる場合もあります。音響の影響で音が聞こえなくなること、ギターの故障など。どんなトラブルも、演出に変えちゃいましょう。アカペラで歌ったり、軽くトークをして休憩にするといった対処をすると観客には特別な日になりスタッフにとっても調整する時間ができるので好都合になるのです。
また、ステージは広く使いましょう。隙間が多いと殺風景で、勢いがないように見えてしまいます。観客との距離も重要で、狭いほうがアーティストを近く感じられたり迫力も大きく変わるのです。
どんなライブ構成がいいのか悩みますよね。
観客がどうしたら喜んでくれるのか、自分たちが作った楽曲をどう表現しようか。
以上のことに気をつけていれば素敵なライブができますよ。
しかし、観客にとらわれ過ぎて自分たちの楽しい音楽を忘れないようにしましょう。