『舞台 ザ・シェフ2 ~思い出を売る店~』のゲネプロが26日、池袋シアターグリーンBOX in BOXで行われ、主人公の味沢匠を演じる草野博紀、鷹鳥役の鈴木咲稀が取材に応じた。
グルメ漫画『ザ・シェフ』は、何回もテレビドラマや舞台化された人気コンテンツ。
全国をさすらう幻の料理人『ザ・シェフ』こと味沢匠の料理を通して、登場人物たちの人生が描かれているヒューマンドラマである。
「原作のいいところ、小学生の頃に見ていたドラマ版のイメージ、あとは自分なりの味沢匠を意識して演じさせていただいています」と意気込みを語る草野。キャラクター作りには苦心したようで、「感情の起伏があまりない味沢をそのまま演じるのではなく、感情の少しの変化を大事に表現してくださいと、原作者の剣名さんから言われました。味沢のテンションで喜怒哀楽を表現するのは難しいんですけど」と振り返った。
試行錯誤の甲斐あって、漫画とは少し異なる人間味ある味沢を演じることに成功。誰もが共感できる暖かみある感動作に仕上がっている。
草野と鈴木が意識しているのが『料理を通した思い出』。
「誰にでもある思い出の味。お母さんのおにぎりや学生の頃の給食、友達と行ったおいしい料理とか。演じているときに、そういういろんな思い出が浮かんできます。お客様にも思い出の味を思い出してもらえたらいいなと思っています」(鈴木)
27日の開幕に向けて草野は「まだコロナが続いています。心が疲れたり、楽しみがないなとか感じている方にこの舞台に来ていただいて、人間の暖かさや愛情を感じ取って幸せになってもらえたらなと思っています」とメッセージを送った。
撮影・文/シン上田
『ザ・シェフ』
剣名舞(原作)と加藤唯史(作画)による伝説のグルメ漫画。1985年から『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)で連載が始まると大ヒット。1995年には主演・東山紀之、主題歌・安室奈美恵でテレビドラマ(日本テレビ系)放映も。その後も不定期掲載が続くなど、不動の人気を確立。全60巻・累計3500万部を売り上げたミリオンセラーコミックである。
『 舞台 ザ・シェフ2 ~思い出を売る店~ 』
劇場:池袋シアターグリーン BOX in BOX
お問い合わせ先:
『劇団虹色くれよん』HP:https://kaitu0.wixsite.com/nijiiro/home
Twitter:@nijiiro_info